ケトジェニックで
糖尿病になるというのは本当でしょうか。
近年の研究で
明らかにされていることを紹介します。
ケトジェニックは糖尿病になる?注意点は
ケトジェニックは
糖質を制限して
脂質中心の食生活にすることで
痩せるダイエット法として
注目されていますが、
実はダイエット初期のうちは
糖尿病のリスクを高める可能性がある
という研究結果があります。
糖質を制限するのに
糖尿病になる可能性があるというのは
驚きですね。
ケトジェニックで
糖尿病のリスクが高まる原因は、
体内で血糖値を制御する役割を持つ
インスリンが正常に働かなくなることです。
ケトジェニックダイエットの初期段階では
インスリンのシステムに障害が起こって
血糖値を抑制することができなくなり、
糖尿病の危険が高まるということです。
ただしこの研究では
長期にわたる
ケトジェニックダイエットを想定していないので、
ケトジェニックダイエットを続けると
どうなるのかは分かっていません。
糖尿病や
ケトジェニック中の身体の状態については
調べられていないことも多く、
まだ研究が必要な段階です。
詳しくは
ダイエット系メディア
「リンクDEダイエット」の記事
「ケトジェニックダイエットは、
2型糖尿病のリスクを増加させる可能性がある?」
で紹介されています。
ケトジェニックは糖質を制限するものなので、
一般には
糖尿病を改善する効果があると言われてきましたし、
実際にケトジェニックをして
糖尿病の症状が良くなったという人も
たくさんいます。
一般的な病院食よりも
ケトジェニック食の方が
血糖値を抑制できたという研究結果もあり、
肥満の患者の食事に
ケトジェニックを勧める医師も
海外を中心に一定数います。
しかし一方で、上記のように
ケトジェニックには
一時的に血糖値を上げるという
注意点もあることが分かってきました。
そのため健康な人であれば
特に対処は必要ありませんが、
糖尿病の人がケトジェニックをするには
かかりつけの医師への確認が必要です。
1型糖尿病とケトジェニックの関係
1型糖尿病は
ケトジェニックで治せるのでしょうか。
1型糖尿病の症状や
2型糖尿病との違いも見ていきましょう。
私たちが普段
糖尿病を予防しようと言われる、
生活習慣が原因となり
中高年になって発症するのは
2型糖尿病で、
1型糖尿病はこれとは違ったものです。
また、前述の
ケトジェニックの初期段階で
リスクが高まるとされているのは
2型糖尿病のほうで、
ケトジェニックが原因で
1型糖尿病になる可能性が高いとは
されていません。
1型糖尿病は
糖尿病全体の5%ほどと言われていて、
年齢や体型も関係なく、
若い人や痩せている人の発症も多いです。
2型糖尿病は
食事や運動など
生活習慣の改善で良くなることもありますが、
1型糖尿病はインスリンの注射で治療します。
1型糖尿病の症状で
血糖値を抑制するインスリンが
ほぼ全く出なくなってしまうためです。
2型糖尿病は
年齢を重ねるとともに
徐々に発症しますが、
1型糖尿病は急に発症することが多いです。
1型糖尿病になる原因は分かっていませんが、
免疫の誤作動が関係していると言われています。
1型糖尿病の人が
ケトジェニックをする場合の注意点は、
やはり必ず医師に相談することです。
海外のセレブの中には
1型糖尿病だったが
ケトジェニックを始めて
インスリン注射がいらなくなったなどと
発信している人もいますが、
全ての1型糖尿病患者に
ケトジェニックが有効かは分かっていません。
海外では
2型糖尿病の患者に対して
ケトジェニックを進める医師も増えていますが、
1型糖尿病に関しては
事例が少ないのが現状です。
ケトジェニックで糖尿病になるのかについて
ケトジェニックで
糖尿病になるというのは本当か、
現在分かっていることを紹介しました。
糖尿病とケトジェニックの関係は
まだ研究が進んでおらず、
分かっていないことも多いです。
糖尿病が気になるけれど
ケトジェニックを実践したい場合は
今後の情報にも注目しておきましょう。
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